耳で聴く本屋さん

感想

内容紹介

岸田國士は、文学が専門家だけのものではなく、誰もが興味を持てるものであるべきだと考える。しかし、当時の日本では文学者と一般の間に大きな隔たりがあり、文学者は世間から遠ざかり、世間も彼らを特殊な存在として扱っていた。文学者は世間を敵視せず、世間の注意を文学に向けさせる工夫が必要だと主張する。そのためには、隠語的・暗号的な表現ではなく、普通の教養で理解できる言葉で表現することが重要であると述べている。