耳で聴く本屋さん

私は誰?

内容紹介

戦前・戦後に活躍した近現代文学の代表的作家の一人、坂口安吾が文学について論じた随筆。1か月で5回も文士の座談会に引っ張り出された坂口。しかし、文学とは、書くもので、「喋る当人は魂のぬけがら」と断じる。そして、文士の座談会は、「読物的、随筆的、漫談的であるべきもの」であり、「文学は常に考えられることにより、そして書かれることによって、生まれてくる」と力説。