耳で聴く本屋さん

花と人の話

内容紹介

同じ圃(はたけ)から生まれ出た真紅なアネモネが花屋に並んでいる。甲乙丙の三つの鉢はやがて別れる儚い運命。三姉妹の令嬢がやって来て、甲のアネモネを西洋館に持ち帰る。ピアノの側にある台に置かれるが、日の光が差し込まず、甲は不幸だった。花に香りのないことに気づいた妹は、香水を振りかける。水ももらえず、甲は枯れてしまう。一方、乙のアネモネを下宿に持ち帰った大学生はあろうことか・・・⁉