耳で聴く本屋さん

春は馬車に乗って

内容紹介

著者自身の死別した初妻との実体験を基にした短篇。病を患い苦しんでいく妻と看病する夫。夫婦にはいつか必ず訪れる、死に行く者と生き残る者の境界。異なる境遇から、だんだんお互いの心が乖離していく様子を、会話文と心理描写を織り交ぜながら、たたみかけるように描いていきます。