耳で聴く本屋さん

茶わんの湯

内容紹介

何の変哲もない一杯の茶碗も、見方を変えれば無限の楽しみを与えてくれる。筆者は角度を変え、また場所を変え、茶碗の内外を仔細に観察する。ある時は内側に付着した雫のきらめきに魅了され、ある時は縁側で日光に透かし、七色の虹を目撃する。霧や渦が生じる現象には科学的な理由があるが、それを凝縮した茶碗は、ともすれば神秘的に見えてくるのであった。寺田寅彦の想像力によって描かれるエッセイ。