耳で聴く本屋さん

今年の抱負

内容紹介

明治期から昭和期に活動した作家の随筆。私は来る年毎に、今年こそは勉強して、恥ずかしくないものを書きたいと考える。意気込みは四月頃にはしぼんでいき、六月には自暴自棄に、あとの下半期は無茶苦茶に過ごしてしまう。ざわざわした日常生活の中では、できないのは当たり前ではないか、とも考える。ところが最近、自分の考えが間違いだと悟った。貧しい中に仕事をするという喜びを持たねばならない。