学生と読書 ――いかに書を読むべきか――
内容紹介
劇作家である倉田百三による随想。読書の意義が情熱的な筆致で書かれている。全てを合理的に説明する知性主義に警鐘を鳴らし、あくまでも世界は非合理的であることを強調する。人生の目標は、人間を完成させることである。そのためには読書によって教養を積み上げ、宇宙と一致し、神との啓示に到達しなければならない。このように倉田は主張するが、やがて書物で学んだことを一切否定することで人間は完成するという逆説を展開していく。
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