耳で聴く本屋さん

文学のふるさと

内容紹介

『白痴』『堕落論』などの代表作で知られる作家の文学論。童話『赤ずきん』、大名が寺の鬼瓦を見て泣く「狂言」、駆け落ちした女が鬼に食われる『伊勢物語』の一話――三つの物語に共通するのは絶対の孤独。モラルがないことがモラルであり、救いがないことが唯一の救いである。私は文学のふるさとをここに見る。文学のモラルも社会性も、このふるさとの上に生育したものでなければならない。