耳で聴く本屋さん

堕落論

内容紹介

『白痴』などの小説で知られる作家が、終戦後の日本の世相について綴る評論。戦争が終わり、特攻隊の勇士は闇屋になり、未亡人は新たな面影を胸に宿す。人間は、義士も聖女も堕落する。戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから、生きているから堕ちるのであり、それ以外に人間を救う便利な近道はない。そして人と同じく、日本もまた堕ちることが必要だろう。