耳で聴く本屋さん

律子と貞子

内容紹介

大学卒業後、故郷で中学校の先生をする三浦憲治君は、旅館の娘姉妹のどちらと結婚したらいいか迷っている、と私に相談する。二十二の姉と十八の妹は女学校時代、彼の生家に寄宿し、「兄ちゃん」と呼ぶ間柄。姉妹について話を聞いた私は一瞬の迷いもなかったが、将来について責任をもてないので、聖書の一節を彼に読ませることにした。それから十日後、三浦君から意外な手紙が届いた。