耳で聴く本屋さん

内容紹介

私は家族に秘密の仕事部屋がある。そこは日本橋の銀行に勤める若い女性、キクちゃんの部屋。彼女が出勤して帰るまでの間、私は四、五時間、そこで仕事をする。愛人ではない。彼女の母親と知り合いで、別れて暮らす娘のことを頼まれたのだ。ある夜、家まで歩けないほど酔った私は、秘密の部屋に泊まってしまう。こたつで寝てしまい、夜中に目を覚ますと、暗闇の中で彼女が声を掛けてきた。