耳で聴く本屋さん

都会はぜいたくだ

内容紹介

田舎から東京へ出てきたおかねは、奥さまのお伴でデパートを訪れる。高価な指輪や各地の食べ物に驚き、食料品売り場に並ぶ川魚を見て、故郷の弥吉じいさんを思い出す。雨の夜も雪の降る寒い晩も、魚をとりに出かけていたじいさん。苦労してとった魚を町で売っても、粥をすすれるほどの暮らしだった。その魚も、高い金を出して食べ物を買う人の多い東京へ送られたのではないかと、おかねは考える。