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肺を病む母と、疫痢から回復した幼い娘を描いた短編小説。娘の時子が退院を待つあいだ、朝子は病室の窓から八重桜の葉が黄ばんでいくのを毎日見ている。付添を看護婦に任せて久しぶりに戻った家は、玄関に白いかびが生え、壁には時子の落書きが残っていた。朝湯の鏡に映った自分の体は骨だらけで、乳房は肋骨にくっついている。そこへ、退院してよいという知らせが届く。