耳で聴く本屋さん

海と少年

内容紹介

清と妹たけ子は海の見える宿の人から不思議な話を聞く。七、八年前のこと、旅芸人達が少年を残したまま船で港を出立してしまった。少年はどうすることもできず、独り岩の上に立って笛を吹いていたが、やがて恐ろしい土用波にさらわれてしまった。それ以来、月夜の晩には沖の方から悲しそうな笛の音が聞こえるというのだ。翌日、海水浴場で水泳の先生にその話をすると、ハーモニカなら、月夜の晩でなくとも、これから聞くことができると言う。