耳で聴く本屋さん

旧師の家

内容紹介

旧師・横瀬夜雨を訪ねた一日を綴った随筆文。筆者は故郷の街から筑波山を見て育ち、少女時代に文学熱の盛んな青年たちの仲間に入って詩や歌を作るようになった。河井醉茗主宰の「女子文壇」に投書したのを機に、筑波根詩人と呼ばれる横瀬夜雨から原稿の添削や通信教授を受けた恩がある。しかし上京後は、帰郷しても老人たちの愛情と干渉に縛られて外出できず、師を訪ねる宿望を果たせないまま度々失望させ、とうとう信用を失ってしまう。