耳で聴く本屋さん

暑くない夏

内容紹介

「夏が来たのね」。白い病室で、女は天井を見上げたままつぶやく。去年の夏、突然の高熱で全身が動かなくなり、五感もほとんど失ってしまった彼女に、医者が告げた一年の期限が、もう目の前に来ていた。見舞いに来た大学のクラスメートに、女は問いかける。「夏って、どんなものだったの?暑いって、どんなことなの?」