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山川 方夫

本名山川嘉巳。ショートショートの名手と謳われた小説家。1930年2月25日東京生まれ、父親は日本画家の山川秀峰。作品全体に通底するアイロニカルなニヒリズムが特徴で、生と死の不条理を鮮やかに描き出す手腕に優れていた。十数年ぶりに疎開先に立ち寄った男の体験「夏の葬列」は、国語の教科書にも載っている傑作。交通事故により34歳で他界。「愛のごとく」は遺作となった。

山川 方夫の作品一覧