耳で聴く本屋さん

父の帰宅

内容紹介

投獄されていた父が、幾年ぶりに突然帰宅した。小学校から帰った兄の孝一と妹のみよ子は、奥座敷の見慣れぬ白髪の男が父だと知る。父のせいで学校でも肩身の狭い思いをしてきた孝一は嫌悪を抑えられず、妹を誘って土蔵に隠れる。その後、母と祖母に促されてようやく対面するも、孝一は父を拒み、座敷から逃げ出してしまう。泣く兄を妹がなだめていると、背後の襖が静かに開き、かつての威厳をすっかり失った父がそっと姿を現した。