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北国の豊かな自然に慈しまれて育ったまち子は、十八を過ぎて嫁ぎ、夫の事業の地である南国の赤土の土地へ移り住んだ。強い日光と荒々しい植物になじめず、夫だけを支えに孤独な日々を送る。やがて野菜づくりに慰めを見いだし、トマトを育てるようになるが、ある日、実を狙う鶏を追おうと投げた小石が、そばの雛鳥の眉間に当たってしまう。動かなくなった雛を前に、罪悪は誰かに着せられるものと信じてきた彼女は深い怖れに沈んでいく。