耳で聴く本屋さん

南方物語

内容紹介

北の町ではつばめが人家に巣をつくることが歓迎されている。その理由には昔の出来事があった。海岸近くの町の漁師三人が暴風で沖へ流され、幾日も漂流したのち、大洋の真ん中の小島にたどり着く。島の人々は言葉の通じぬ三人を手厚くもてなし、船を直し、娘たちは貝でつくったボタンを分けて見送った。三人はその島を「つばめの島」と呼ぶ人々のことを胸に刻み、故郷をめざして再び海へ出る。だが帰路もまた風に流され、不親切な国の岸へ着いてしまう。