耳で聴く本屋さん

私も一人の女として

内容紹介

『貧しき人々の群』『伸子』『播州平野』『道標』などの代表作で知られ、昭和期に活動した作家の随筆。今日、社会の機構は我々の「純情」を活かしきれないものになっている。娘、愛人、妻として生きる女の一生は、種々の不如意に制約されている。一人の女が自分のもつすべての魅力、智恵、真率さをそのまま、愛する者を愛して幸福に生きたいという欲望の実現に生かし切ることは、不可能になりつつある。その悲しみはすべて男女の心にある。