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牛ひきの和太郎さんは、年老いて痩せた牛を「とてもよい牛」と大事にしている。 その牛は力は弱いが道をよく知り、酒好きの和太郎さんが帰り道に茶店で泥酔しても、荷車に眠る主人を毎晩きちんと家まで連れて帰ってくれるからである。 周囲は「若い牛に替えればよかった」と笑うが、和太郎さんにとっては命の恩人のような牛だった。