耳で聴く本屋さん

青い草

内容紹介

とし子と義坊の姉弟は視力が衰えていく父を心配していた。母は故郷の兄を頼ろうとするが、会社を辞めた父は、尺八を吹いて金を恵んで貰うことを決意する。銀行の前にある空地の柵で、義坊を連れた父は尺八を鳴らし始める。だが、不景気で誰も銭を投げてくれない。空地に芽を出した青い草は、やがて小さな白い花を咲かせる。そこに蝶が止まるのを見た義坊は、花を取らず残してやることにする。そんな義坊は、父に田舎へ行こうと告げる。