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K君は、二十年前の学生時代の話を語る。学生時代の夏休み、K君は木曽へ旅行し、途中の小さな駅で古い旅籠屋に泊まった。旅籠屋の入口では商人が山椒の魚を売っており、学生の一人がそれを買った。同じ宿には女学生風の三人連れも泊まっていた。夜中、女学生たちがK君の枕もとに山椒の魚を忍び込ませる悪戯をし、大騒ぎになるが、翌朝、女学生のうち二人が食い物の中毒で変死するという事件が起きたと言う。