耳で聴く本屋さん

犬の威厳

内容紹介

よしのさんは、自分の夫である君島さんについて、顔も体格も立派で申し分ないが、「威厳」だけが足りないと語る。そして、よしのさんがある日戸山が原を散歩していた時、書生らしい男に連れられた大きな犬を見かけた話をしはじめる。その犬は全身が熊のように真っ黒で、鎖をつけた堂々とした姿をしていた。小さな犬たちがその犬を見上げ、凛とした威厳を感じさせる様子に、よしのさんは強く心を打たれたと言う。