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秋の暮れ、二人の男の子を連れた貧しい母親が街道を町へと向かっていた。疲れていても兄は我慢して先に歩いているが、弟は母親の顔を仰いで、苦痛を訴える。やがて大きな屋敷があり、その石段で休むことに。母親は、今夜はどんなところに宿るだろうか、胸を苦しめていた。そして切れかかった草履の鼻緒を直していると、石段の上から男が憎々しげに怒鳴ってくる。男の権幕があまりにおそろしかったので、三人は石段を離れて歩き出すのだが・・・。