耳で聴く本屋さん

ある冬の晩のこと

内容紹介

哀れな女が橋のたもとに座り、三味線を弾いて唄を歌っている。目が見えないので仕事もなく、見知らぬ人に同情を乞わなければ生きていけない。夜も更けて暗い道を帰る途中で、女は少女に呼び止められる。少女は母が病気で寝ていて、まだ昼食も食べていないからお金をくださいと頼む。女は断わることができず、軽い財布からいくらか与えると、少女はいつしか去ってしまう。翌日の晩、その少女は女のいる橋のほとりに現れて、お礼をしたいと言う。