耳で聴く本屋さん

赤い実

内容紹介

季節が寒くなり始め、義雄の母親は綿入れの仕事に精を出していた。ある晩、母親はなかなか針に糸を通せなかったので、義雄に糸を通してほしいと頼んだ。義雄は母親が老いたことを感じて悲しくなるが、母親は「もうおばあさんなんですよ」と答える。それを聞くと義雄はますます悲しくなり、目の端に涙を浮かべた。ふと庭に目をやると、赤い実が目に入った。