耳で聴く本屋さん

のんきな患者

内容紹介

吉田は激しい咳と高熱に見舞われ、次第に身体の力を奪われていく。咳すらできないほどに衰弱し、呼吸は浅く、眠ることもままならない。夜になると、理由のわからない不安がじわじわと胸を満たし、孤独のなかで声にならない助けを求め続ける。母が隣室にいるにもかかわらず、その距離を越えて自分の苦しみを伝えることができない。