耳で聴く本屋さん

夏向きの一夜

内容紹介

風体の悪さから警官に職務質問されることが多かった「ぼく」は、ある日佐藤春夫に相談する。春夫は名刺に「詩人山之口貘ヲ証明ス」と「性温良。目下窮乏ナルモ善良ナル市民也」と書いて渡してくれ、その証明書のおかげで街を安心して歩けるようになった。一方、詩人巡査という友人からもらった証明書は逆効果で、警官の職業意識を刺激し執拗に尋問される結果となってしまう。