耳で聴く本屋さん

冬の日

内容紹介

冬になって、堯(たかし)の肺は痛み、痰は時に鮮やかな紅に冴えた。自分の病気が約束している死を前に、彼はこの頃生きる熱意をまるで感じなくなっていた。一日一日が彼を引きずっている。ある日、堯は朝に出した葉書を中止するために、再び郵便局を訪れる。その葉書は、一度は暖かい海岸で冬を越そうと、友人に貸家を探すことを頼んだものだった。家の横の路まで帰って来ると、彼はある感動で彼はそこに佇んだ。