舞子より須磨へ
内容紹介
夕方に舞子の停車場で下りたのは「私」だけだった。亀屋という宿屋の二階で、海を見ながら夕飯を食べる。曇っていてもあくまで明るい瀬戸内海は女性的である。歩いて須磨へ行く途中、松並木の街道でしばらく休んでいると、遙かに紀伊の山々が望まれた。五十里はあれど百里はあるまいと思うと、学校時代に最も親しかった友のいる国の山が見えるのに、ここまで来ながら、その友に会わずに帰るのが悲しくなった。
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夕方に舞子の停車場で下りたのは「私」だけだった。亀屋という宿屋の二階で、海を見ながら夕飯を食べる。曇っていてもあくまで明るい瀬戸内海は女性的である。歩いて須磨へ行く途中、松並木の街道でしばらく休んでいると、遙かに紀伊の山々が望まれた。五十里はあれど百里はあるまいと思うと、学校時代に最も親しかった友のいる国の山が見えるのに、ここまで来ながら、その友に会わずに帰るのが悲しくなった。
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