耳で聴く本屋さん

或日の大石内蔵助

内容紹介

元浅野内匠頭の家来、大石内蔵助良雄は亡君の仇を復した後、細川家の屋敷で公儀の御沙汰が下されるのを待つ日々。ある日、早水藤左衛門が聞いてきた話によると、吉良殿を討ち取って以来、江戸中に仇討ちじみた事が流行っているという。皆は笑ったが、内蔵助だけはつまらなそうに黙っている。藤左衛門の話は、彼の心の満足に妙な曇りを落とさせた。そこへ細川家の家臣、堀内伝右衛門がやって来ると・・・。