耳で聴く本屋さん

羊飼いハイタ

内容紹介

敬虔なハイタは毎朝、羊飼いの神様ハスターに祈りを捧げる儀式が済むと、羊たちを野に追い、日暮れ時になると囲いの中に戻し、洞穴で体を休める日々を送っていた。次第にハイタは憂鬱で陰気な男になり、ハスターの礼拝堂にも行かなくなった。羊たちはさまよい出たきり帰らない。ある日、美しい乙女が現れ、ハイタは夢中になる。しかし、気まぐれな乙女はすぐに消え失せてしまう。