耳で聴く本屋さん

農民文化といふこと

内容紹介

有島武郎による講演。社会における文化の偏りを指摘し、資本の私有制度がもたらす弊害について論じている。現在の文化は一部の人のものであり、農民には文化を生む余裕はない。真の文化は人類的なものでなければならないが、資本の私有制度により歪められている。農民に文化が根付くためには、私有制度の廃止と、人々の自発的な自由の獲得が不可欠だと説く。