耳で聴く本屋さん

春の夜

内容紹介

ある年の春、Nさんは看護婦会から牛込の野田という家に行くことになる。その家には女隠居、嫁入り前の娘雪子、その弟清太郎と女中が住んでいて、男主人はいない。姉も弟も肺結核に罹っていたため、この家に行くたび、妙に気の滅入るのを感じていた。ある晩、Nさんが氷を買いに出た帰り、誰かが後ろから抱きついてきた。びっくりして振り返ると、闇の中で見た顔は清太郎とそっくり。そんなはずは・・・。