耳で聴く本屋さん

いちょうの実

内容紹介

お母さんのいちょうの木から、今年は千人の黄金色の子供が生まれ、今日こそはみんな一緒に旅立つ。悲しんだお母さんはおうぎ形の黄金の髪の毛を落としてしまった。いちょうの女の子たちはお母さんといたい、どこへも行きたくないと別れを惜しむ。高いところにいた男の子たちは、黄金色のお星様になりたいと願う。星がすっかり消えて東の空が白くもえはじめると、木が揺れ始める。いよいよ出発だ。