耳で聴く本屋さん

少年と海

内容紹介

白山が見えると、南東風(くだり)が吹いて海が荒れ、船が難破して人が死ぬ――。能登国の小さな漁村に住む為吉は、学校から帰って浜へ遊びに行くと、白山の恐ろしい姿が薄青く浮かんでいるのを見て、父親に注意を促す。ところが父親は、浜へ飛び出して船を揚げる様子もなく、平気でいる。しばらくして、為吉は再び浜へ降りていく。静かな海の底の底には、恐ろしい大怪物が潜んでいるように思われた。