耳で聴く本屋さん

懐中時計

内容紹介

日本の推理小説「三大奇書」の一つとされる代表作『ドグラ・マグラ』で知られ、明治期から昭和初期に活躍した作家。本作は『九州日報』記者時代に「土原耕作」のペンネームで書いた超短い童話。箪笥の向こう側へ落ちてしまった懐中時計がチクタクと休みなく動いているのを、鼠が見つけて笑う。「馬鹿だなあ。誰も見るものはないのに、何だって動いているんだえ」と鼠が聞く。すると、懐中時計は・・・。