耳で聴く本屋さん

快走

内容紹介

女学校を出て家事や内職に励んでいた道子。毎日の窮屈さに耐えられなくなった彼女は、ある夜、衝動的に下駄を脱ぎ、着物の裾をはしょると、多摩川の堤防の上を思い切り走リ出す。その爽快さに魅せられた道子は、家族に嘘をついて毎夜走りにいく。心配になった両親はとがめようとするものの、堤防の上を弾丸のように疾走する娘の姿を目撃して・・・。著者は芸術家岡本太郎の母。