耳で聴く本屋さん

碁石を呑んだ八っちゃん

内容紹介

僕には三歳の弟・八っちゃんがいる。婆ややお母さんには乱暴するなと言われているけれど、八っちゃんに碁石をとられ、思わず顔をひっかいてしまった。婆やに謝れと言われても無視をし一人で遊んでいると、急に八っちゃんの顔が真っ赤になった。どうやら碁石を飲み込んでしまったらしい。僕は大慌てて水を取りにいくのだが……小さな弟の容態を案じる、幼い少年の心情を生き生き綴った短編。