耳で聴く本屋さん

氷河鼠の毛皮

内容紹介

十二月二十六日の夜八時、ベーリング行の列車に乗ってイーハトヴを発った人々の中に、外套で着膨れした成金紳士・タイチがいた。タイチは氷河鼠の毛皮のコートを持っていると威張り、周囲を見下して喧嘩になる。一際みすぼらしい帆布のコートの若者は、恩着せがましく上着を貸そうとするタイチを無視した。そこへピストルを持った男たちが乗り込んで、氷河鼠を何匹も殺めて仕立てた、タイチのコートを剥ぎ取りにかかり……。