耳で聴く本屋さん

オランウータン

内容紹介

『レ・ミゼラブル』『ジャン・クリストフ』などの翻訳や児童文学で知られる作家の随筆。私は奇怪な経験を持つ。ともすると、今でも私を誘惑するのは――。動物園で一匹のオランウータンを一時間ばかりじっと眺めていた。その実体は人間の最も下等な何物かを象徴しているようだ。だからオランウータンの形態、いや姿態を真似ると、鉄格子に閉じ込められている者の気持ちが分かるのだ。