作品名、作者名、ナレーター名を検索する
没落したフランス貴族が雪の庭で語る独白を描いた短編小説。アメリカの女性富豪と期限つきの結婚をし、その財産で十一年にわたり贅を尽くしたボニ侯爵は、すべてを使い果たした今も悔いる様子を見せない。薔薇色の館も快走船も競走馬も、意図して燃やし尽くした「消費の芸術」なのだと語る。決闘の顛末、象棋盤に女を並べた宴、別れ際に妻が口にした一言。朝の庭に、老侯爵の声が続く。