耳で聴く本屋さん

水の三日

内容紹介

水害の罹災民を受け入れた学校で、生徒と卒業生が働いた三日間を記した随筆文。慰問会の準備、六百枚のはがきによる手紙の代筆、四百余の猿股の配給、帰宅前の福引を生徒らが担う。宛名の「しようせんじ、のだやすつてん」は誰も漢字に直せず、福引では一家五人全員が下駄を引いた。罹災民が帰り始めた正午、鼠色の校舎の羽目には、後片付けを待つ亜鉛板とほうきが立てかけられていた。