耳で聴く本屋さん

志賀直哉氏の作品

内容紹介

深く敬愛する志賀直哉の作品が持つ独自の手法と思想を論じた作家論。志賀のリアリズムには事象を厳選した簡素な力強さがあると指摘する。また、澄んだ観察眼を持ちながらも冷酷さはなく、作品の根底には人道主義的な温かみや「義しさ」への愛が流れていると分析する。さらに、その短編は海外の巨匠にも匹敵すると称賛し、同時代に志賀という傑出した作家が存在することへの深い喜びを表明している。