耳で聴く本屋さん

秋の夜がたり

内容紹介

母が「今夜こそ私たちの真実のことを子供達に話しましょう」と切り出す。子供たちが二十歳になったら話すという、四五年前からの約束だった。両親は今住む田舎の生まれではなく、都の生まれである。四十数年前、非常に仲好しの女友達同士を母親として生まれた二人だが、その母親たちはともに大戦で夫を亡くした未亡人だった。頼み合って暮らすうち、二人の母親は不思議な合議を行う。男である父を女に仕立て、女である母を男として育てたのである。