耳で聴く本屋さん

乞食の名誉

内容紹介

男の家族との同居と育児に追われながら勉強を続けるとし子は、姑の嫌味や経済的窮迫に耐える日々を送っている。雪の夜、Y氏宅でのレッスンの帰り、子を背負って深夜の電車に揺られながらこのまま帰りたくないと思いつめる彼女の胸に、かつて読んだ無政府主義者エンマ・ゴルドマンの伝記の感激がよみがえる。迫害に屈せず燃え続けるその生き方への憧れは、諦めようとするほど深くなっていく──。