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広島に投下された原子爆弾の朝の体験を綴った回想文。神経質な父が四十年前、地震で生じた壁の隙間を気にして家を頑丈に建て直した経緯から語り始める。八月六日の朝、その堅牢な家にいた筆者と妹は、周囲の家屋がすべて倒壊するなか軽傷で助かった。全裸のまま散乱した床を歩く様子、亡妻の細心さが詰まった雑嚢、玉葱を拾って分け合った川岸の避難、亡妻が蓄えていたオートミイルの缶が人々を慰めた場面などが描かれる。