耳で聴く本屋さん

見落されている急所 文学と生活との関係にふれて

内容紹介

『貧しき人々の群』『伸子』『播州平野』『道標』などの代表作で知られ、昭和期に活動した作家の文芸批評。藤木稠子という作者が自身の文学修行の道を回想する随筆「白道」を読んだ。文学を現実の生活から切り離して作られるもののように考え、感じ、焦るのは、才能をすり減らしてしまう最も危険な誤りの一つだ。書かなければならぬという憑き物に目隠しをされ、文学の素材としての生活の宝の山を自覚しないで過ってしまったかのようだ。